バウムテストのよくある疑問 

バウムテストに関するよくある疑問をまとめました。

 

 

どうして木を描くのか 

古くから、木は人を表すことと結びついていると言われています。また、木を見たことがないという人は世界中探しても滅多にいないため、描いてもらう対象としては非常に都合が良いということも挙げられます。それとこれは個人的なことですが、木の絵は人の絵などを描くよりも描きやすい印象があります。

 

他の心理検査と比べた際のバウムテストのメリットは? 

例えば、質問紙法(アンケート形式の心理検査)は、結果が明確でわかりやすく、実施も用意というメリットがありますが、心の奥にある本人も気づいていないような葛藤はなかなか理解しづらいです。バウムテストをはじめとする投影法では、このような言語化されにくく、外に出てくることがほとんどないような感情の解釈にも用いることができます。 

 

HTPテストや家族画テストでいいのではないか?

HTPや家族画では場合によっては虐待など辛いことを思い出して家族の絵が描けなかったり、過去のトラウマを呼び起こすことになる恐れがあるため、バウムテストを用いることがあります。

 

被検査者が木でないものを描いた際はどうすればよいか?

「木を描いてください」とお願いしたのにどう見ても木には見えないようなものを描かれてしまったら戸惑うかもしれませんが、ある意味それも解釈の対象といえます。例えばそれは検査者への反抗的な態度の表れかもしれませんし、あるいは木のつもりで描いたものかもしれません。

 

筆記用具はどのようなものを用いるのか?

基本的には2Bか4Bの鉛筆とA4かB5の白い紙があれば大丈夫です。鉛筆に関しては硬さの度合い的に2B、4Bが使われやすいですが、場合によってはそれ以外の硬さも使うことがあると思います。ボールペンやシャーペンだと筆跡がわかりづらくなることがあるため、あまり用いられません。画用紙に関しては大きさが適切で線などが入っていなければ画用紙などでも大丈夫です。

それ以外の筆記用具を用いることはめったにありません。「消しゴムで消して描きなおしたい」と思うことがあるかもしれませんが、描いたものは基本的には残しておきたいので、そのままにしておくか別の紙に描いてもらうことが多いです。その他、定規、コンパスといった文房具も使いません。

 

絵が下手でも大丈夫? 

バウムテストに限らず描画法を受ける被検査者の方がよく考える不安だと思いますが。実は絵の上手い下手というのは全く関係がありませんので、安心して受けてください。 

 

描いた木に色を塗りたい 

基本的には色を描いていない絵で解釈していくので、我慢してもらうことが多いです。 

 

利き腕によって解釈の仕方は変わってくる? 

利き腕による違いに関する研究もなくはないそうですが、実際にはあまり重視されていません。 

実際に左利きの方の描いた絵を解釈する際に、絵が片方に寄っていたり線が流れている場合は、いつもとは違う解釈も必要になってくるかもしれません。 

 

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