労働とうつ病
うつ病には環境要因も大きくかかわってきています。
そのため人生の多くの時間を占める仕事は、うつ病と密接な関係があるといえます。
以下の特徴に当てはまる人はストレス傾向が強いことが多いそうです。
- 20歳代
- 未婚
- 睡眠時間6時間未満
- 上司や同僚からの支援が少ない
- 同じ姿勢で仕事をし続けている
- 仕事によるストレスが大きい
もちろん傾向ですのでこれらの項目が当てはまっているからと言ってうつ病になるとは断定できません。残業時間やその人の内因性なものなども大きな影響があります。
うつ病と過重労働
うつ病をはじめとする精神障害でも労災が認定される場合があります。
2008年の調査ですが、精神障害での労災認定事案のうち約63%はうつ病を発症していたそうです。さらに自殺事案ではなんと約94%でうつ病を発症していたとの報告もありました。
ちなみに平成30年の精神障害の労災請求件数は1820件で、前年と比較すると約90件ほど増加しています。
決定件数や自殺件数は増加してはいないものの、減少もしておらずここ数年ほぼ横ばいといった状況です。
精神障害による労災の認定基準は以下の通りです。
- 実際に精神障害を発症している(いた)こと
- 発症前の6ヶ月間に、精神障害を発症するおそれのあるような強度の心理的負荷を業務の中で受けていたと客観的に認められること
- 業務以外での心理的負荷によって精神障害を発症したと認められないこと
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参考資料
製造業社員における長時間残業および職業性ストレスとうつ傾向との関連
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