急性アルコール中毒とアルコール依存症、結構ごっちゃにしてしまっている方が多いです。
ただ、この2つは結構その症状は異なっていますので、片方ずつ見ておきましょう!
急性アルコール中毒
急性アルコール中毒は酩酊ともいい、アルコール飲料によって精神や身体が影響を受け、一過性の意識障害になるものです。つまり、飲みすぎて気を失う障害です。また最悪の場合、死に至ります。
血中アルコール濃度が上昇し、脳の活動をアルコールが麻痺させることで発症します。
お酒に弱い人がなりやすいです。体内でのアルコールの分解が遅いためです。なので、一気飲みなどは非常に危険と言えます。
アルコール依存症はアルコールを摂取していないとままならなくなり、お酒を飲むことが生活の中心になり、そのほかの仕事や家族のことは後回しになってしまう病気です。
お酒に強い人がなりやすいです。お酒に強い、専門用語を使うと耐性があるため、自然と飲む量が増えてしまうためです。
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まとめると…
急性アルコール中毒→短時間で大量のアルコールを摂取し、意識障害になる
アルコール依存症→飲酒習慣によってお酒がやめられない状態
こうやって比べて見てみると、この2つの症状は全然似ていないですね。この2つが混同される原因として、かつてアルコール依存症は慢性アルコール中毒と呼ばれていたこと、そもそも中毒と依存という言葉を同じような意味で使っていることが影響しているのかなと思います。
身近な人が急性アルコール中毒になったら?
本当ならすぐに救急車を呼ぶ方が安全ですが、お酒を飲んで意識を失う人がいてもすぐに救急車を呼ぼう、と思う人は少ないと思います。なので、安静にしておく方法を覚えておきましょう。
急性アルコール中毒が死亡につながるケースで意外と多いのが、嘔吐物をのどに詰まらせて窒息死するケースです。
そのため、仰向けに寝かせず、横向きに寝かせること、吐かせるときも横向きで吐かせることが重要です。
その他、一人にしない、衣服をゆるめて毛布をかけて暖かくするなどが有効です。
身近な人がアルコール依存症になったら?
まず、アルコール依存症は意思の弱さではなく病気によるものですので、自分だけで改善させていくことは不可能に近いです。
アルコール依存症は、「否認の病」と呼ばれるほど、自覚症状を持つのが難しいです。そのため、「アルコール依存症じゃないから笑 病院?おおげさな笑笑 まあ気が向いたら飲む量減らすよ」といったように、病院に連れていくのは簡単ではありません。
1つのチャンスとして、お酒による失敗を本人が起こしたタイミングが挙げられます。
仕事中にお酒を飲んでいたことがばれる、お酒で仕事がままならなくなるなど仕事に対する失敗、飲みすぎて大事なものを無くしたり大切な人を傷つけるなどの失敗、などです。
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