ウソ発見器の歴史

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人のウソを見破りたいというのは今も昔も変わらないのかもしれません。

今日はかつて行われていたり、昔から伝えられてきたウソ発見の方法を2つ紹介したいと思います。

 

 

 

 

盟神探湯

日本史を勉強されたことのある方なら知っているかもしれません。

盟神探湯(くかたち/くがたち)は、古代の日本で行われた神明裁判で『日本書紀』にも記載があります。

 

このやり方は熱湯を用意し、そこに手を入れることで、ウソをついていれば火傷し、ウソをついていなければ神に守られるため火傷しない、というものです。

ウソをついていなければ火傷しないということはもちろんありませんが、ウソをついていない人は、神の加護を信じて手を熱湯にためらわず突っ込むため、入れようとしない人はウソをついていると必然的にわかります。

ただ、別にそんなはったりのような仕組みを狙って作られたものではなく、本当に神の加護が守ってくれる前提だったみたいですが…(時代的にも当たり前かもしれませんが)

 

ただ、ウソをついたらこの盟神探湯を受けなければいけない、盟神探湯を行えば火傷してウソをついたことがばれてしまうということで、ウソをつくことに対する抑止力になったそうです。

 

この盟神探湯、信仰心や主君への忠誠を疑われた人物に対して用いられたり、氏姓を偽りを暴くために用いられました(当時は家系で身分がきまってきていたため、氏姓はかなり重要でした)。

 

 

 

真実の山羊

真実の山羊はウソを発見するトリックの一つとして、伝わっているものです。

容疑者は納屋の前に連れていかれ、納屋の中に、真実の山羊という尻尾をつかんだままウソをつくと鳴き声をあげる山羊がいるということを伝えられます。容疑者はその山羊と同じ暗い納屋の中に入って、尻尾をつかんだまま「私は犯人ではありません」と外に聞こえるように叫ぶよう指示されます。

 

もし犯人なら、尻尾をつかんだまま叫んでしまったら自分が犯人だとばれてしまうので、尻尾をつかまずに叫びます。

実はこの山羊の尻尾には黒いすすが塗っているため、「私は犯人ではありません」と叫ぶときに山羊の尻尾をつかむと手が黒くなります。つまり納屋から出てきたとき、手のひらにすすが出てきていなければそれが犯人ということになります。

 

このやり方はいろんな抜け道があるため(犯人でなくとも尻尾をつかまないかもしれない、あるいは犯人が尻尾をつかまないとは限らない)、あまり実用的ではありませんが、ウソを発見するための古典的なトリックとして、非常に興味深いものです。

 

これら2つの共通点として、神の加護や真実の山羊といった常識ではありえないものが関わっていることが挙げられます。そのため、実際にこのような方法を使用したという話は聞きませんが、「もし犯人だったら・・・する」という判断方法は現在のポリグラフ検査(生体反応などを用いた虚偽検出)にも応用されています。

 

 

 

最後に余談で、よく目線や動作によってうそをついているかわかるということが書かれた本がありますが、少なくとも現在のところ、特定の動作でウソをついているか判断することは難しいです。このような研究は昔からされてきましたし、人によっては自分なりの観察のポイントがあるかもしれません。しかし科学的根拠に基づいていて実際の取り調べに用いられている方法は存在しません。2020年以前の本で「100%ウソを見抜くことができる!」「表情だけでその人の心理がすべてわかる!」といったようなことが書かれている本は疑った方がいいかもしれません。

 

 

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