分散学習と集中学習、効果的なのはどっち? <心理学解説>

 

 

コツコツ勉強と一夜漬け、自動車学校の通いと合宿、など何かを覚えるのに長期間派と短期間派に分かれると思います。同じ回数学習する場合でも、時間を空けて長期間にわたって学習する方法を分散学習、短い期間で繰り返して学習する方法を集中学習と言います。

同じ労力をかけるなら、少しでも効率良く覚えられた方がいいですよね。

果たしてどちらが効率的なのでしょうか?

 

結論から言うと、基本的には分散学習の方が良いといわれています

これは、同じ課題を長時間続けていると疲れが出てきてしまい、学習の効率が悪くなってしまうこと、短期間で覚えたことは長期間で繰り返し覚えたことよりも忘れやすいことなどが理由と考えられています。このように分散学習の方が学習効率がよいことを、分散効果と言います。

 

ただし、集中学習が必ずしも分散学習と比較して効率が悪いということはありません

ウォーミングアップが必要な技能、一定の練習を積むことで初めて要領をつかめてくるような技能の場合は、集中学習の方がよいとされています。なので例えば、全くウィンタースポーツをやったことがない人が初めてスキーに挑戦する場合は、集中学習の方が良いと考えられます。

 

心理学のはな

 

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