コア・アフェクト説 <心理学用語>

 

 

コア・アフェクト説は1999年、ラッセルとバレットが発表した感情研究の新しい枠組みに関する理論です。

それまでの感情研究では、感情という用語があいまいに使われていた、という問題点がありました。そこで彼らは、感情の基本要素として、コア・アフェクトというものを提唱しました。 

 

コア・アフェクトとは、「快-不快尺度と、覚醒-睡眠尺度を統合した単純で非内省的な主観的感情状態として意識可能な神経生理学的な状態」と定義されます。これだと何を言っているかわからないかもしれませんが、要するに「よくわからないけどいい気分」、「なんとなくやな感じ」といったような状態です。 

 

自分自身のコア・アフェクトを意識してその原因を考えることによって、コア・アフェクトを喚起させた対象が意識化されます。対象になるものは、目の前の人かもしれませんし、蒸し暑さや寒さといった状態かもしれませんし、過去の思い出かもしれません。

 

対象によってコア・アフェクトの状態は変化させられます。このように対象が持っているコア・アフェクトの状態を変化させることができる性質はアフェクティブ・クオリティと呼ばれます。 

  

そして特定の対象によってコア・アフェクトが変化したと認識すること(つまり原因帰属)を帰属されたアフェクトといいます。 

 

 

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