自己開示と自己呈示の違いは?〈コラム〉

 

 

同じようなニュアンスの自己開示と自己呈示。ですが、実は微妙に意味が違います。

 

自己開示は自分に関しての情報を相手に伝えることを指します。広い意味では他者に自分自身の情報を開示することすべてを言いますが、狭義には、意図的ではない、言語的な伝達のみを対象とします。

自己開示でもより自身の内面に関する開示を告白と言ったりします。強いショックを受けてトラウマになったことなどを告白することは、健康度の上昇にもつながります。

 

それに対し自己呈示は、意図的に自分自身の望ましい印象を与えるような行為のことを指しており、ニュアンスとしては印象操作に近いような意味があります。

自己呈示には取り入り、自己宣伝、示範、威嚇、哀願の5つの戦術があるとされており、戦略的自己呈示とも呼ばれています。

 

まとめると、自己開示は、特に意図はなく自分自身に関する情報を他者に伝達する行為を指し、自己呈示は自分に対して望ましい印象を与えるように意図的に相手に自分の情報を相手に伝える行為を指します。

 

心理学のはな

 

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