インフォームド・コンセント 〈心理学用語〉

 

 インフォームド・コンセントとは

インフォームド・コンセントは、心理的援助においてクライエントが援助の内容に関してよく理解したうえで、その方針に合意するということを意味する概念です。

カウンセリングだけでなく、医療活動や介護でもインフォームド・コンセントの概念が重視されます(どちらかというと医療関係の用語、というイメージがある人が多いかもしれません)。

 

初回のインテーク面接において、インフォームド・コンセントを行うことはクライエントの安全を保障し安心感を与えることは、カウンセリングを非常に重要になってくるといえます。

 

インフォームド・コンセントの原則として、

  1. 自己決定権の保障
  2. 知る権利の尊重
  3. 伝える義務の施行

 

の3つが挙げられます。1の自己決定権の保障はクライエント側の同意があって初めて援助行為が行われることなどが当てはまります。2の知る権利の尊重や3の伝える義務の施行は、援助行為の説明がしっかりなされているか、ということなどに関するものです。

 

具体的なインフォームド・コンセントの内容

  • 面接、心理検査の内容、カウンセリングの進行の仕方、プライバシーなどに関して、十分な説明を行ったうえで、同意を得る
  • 業務の透明性を確保する
  • 同意の見直しが可能なことを伝えておく
  • クライエントの同意なしに第三者への情報提供を行わない
  • 命の危険がある場合など、守秘義務の限界があることを伝える

 

心理学のはな

 

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