発達課題とは、発達のそれぞれの段階において解決すべき心理社会的な課題のことを指しています。
アメリカの心理学者ハヴィガーストは、
1身体的な成熟
2社会からの要求や圧力
3個人が達成しようとする目標や努力
の3点から発達課題が生まれると主張しました。
特定の段階の課題が学習された際には次の課題への移行も順調になりますが、課題の達成に失敗した際には次の課題の達成も困難になるとされています。
また、ハヴィガーストは人間の一生を乳幼児期、児童期、青年期、壮年初期、中年期、老年期の6段階に分類しましたが、これはのちのエリクソンの発達段階につながっていきます。
具体的な発達課題
乳児期…歩行、話すこと、固形食を食べる、自分で排泄できる
児童機…読み書き計算、友達作り
青年期…親からの情緒的独立、職業選択
成人期…職業生活、結婚
中年期…経済生活、子どもとの生活の適応
老年期…健康や経済状況の衰退に対する適応