ユング心理学とは?

 

ユングとは

カール・グスタフユングフロイトと並んで有名な心理学者、精神分析学者の一人です。

ユングはもともとスイスの精神科医でしたが、1907年にフロイトと出会います。やがてユングフロイトが最も信頼する弟子になり、ユングの主張する理論はフロイトの影響を強く受けることになります。

しかし、二人はお互いの理論に関して折り合わないところがあり、のちに決別してしまいます。

 

 

ユング心理学

ユング心理学は別名分析心理学とも呼ばれます。

ここでは、ユング心理学の中でも内向ー外向という概念と、ユング心理学の無意識論についてあげていこうと思います。

 

内向-外向

ユングは内向ー外向で分類される性格の類型論を提唱しました。

内向型は自分の内面に関心が向いていており、あまり他人に興味を持っていなかったりします。一方外向型では、自分以外の対象に積極的に興味を持っていたりします。

よくある勘違いとして外向型はいわゆる陽キャラ、内向型はいわゆる陰キャラみたいな認識をする人がいますが、あながちそうとも言えません。例えば、陰キャラと言われているような人でも、他の人の目線が気になって話しかけられない、という人もいます。こういった人は外向型と言えます。

内向型は自分の興味のあることをずっと追求することができるため、研究職や芸術家、作家など一人でこつこつできる仕事が向いているといわれています。逆に外向型は周りに働きかけることが得意な場合が多いので、営業職や経営者などいろんな人に関わっていくような仕事が向いているそうです。

 

 

ユングの無意識論

 フロイトは心をイド、自我、超自我の3つに分けましたが、ユングは自我、個人的無意識、集合的無意識、ペルソナの4つに分けました

ユング心理学における自我とは意識のこと、つまり認識できる心の部分です。

そして個人的無意識は抑圧された感情や不安など個人的な無意識の内容です。

一方、集合的無意識とは全人類が共通して持つ、個人の無意識よりもより深いところにある無意識のことです。

 いくつかの文化で似通った民話が語り継がれていたり、ユングの担当していた精神疾患患者が知るはずもない異文化の神話と類似することを語ったことから、集合的無意識があるのではないか、とユングは考えたそうです。

集合的無意識には元型と呼ばれるイメージがいくつかあるとされています。

元型の種類

  • 影(シャドウ)…受け入れられなかった影の部分、隠れた自分
  • 太母(グレートマザー)…優しく包み込んでくれるもの、時として自立を妨げる
  • 老賢人(オールドワイズマン)…理性的で深い知識を持った存在
  • 自己…心の中心
  • アニマ…男性における女性的イメージ。魂を意味し、情熱、怒り、空想、遊びなどを表す
  • アニムス…女性における男性的イメージ。知性を意味し、理性、権威、自信、主張などを表す。

 

ペルソナラテン語で仮面を意味する言葉で、パーソナリティの語源にもなっています。自己の精神が社会的な影響を受けないようにするために、社会的な役割を演じる心的機能のことです。

 

 

関連記事

psycholosteak.hatenablog.jp

 

心理学のはな

 

ページリンク - 心理学のはな

 ユング に対する画像結果