抗不安薬の分類の仕方
抗不安薬は不安の原因によって処方される種類が異なってきます。
1,興奮神経系による不安
2,セロトニン系による不安
1は外的なストレスが原因で、興奮性神経系が優位に働いているため、不安が引き起こされている状態です。
2はセロトニン系の機能が低下することによって引き起こされるストレス、いわば内的なストレスです。
セロトニンの分泌量が減っている場合には抗うつ薬であるSSRI、セロトニン受容体の反応が低下している場合にはセロトニン作動性抗不安薬が用いられます。
タンドスピロン(セディール)
ただ、ほとんどの抗不安薬はベンゾジアゼピン系です。またセロトニン系の機能が低下しているのかどうか、低下しているならばどうしてなのかを調べるのは手軽にできるものでもないと思うので、現実的なことを考えると抗不安薬はベンゾジアゼピン系を処方されることが多いと思います。
副作用
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用として、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と同じようなものが見られます。筋弛緩作用によるふらつきや、眠気などが多いです。
また、長い期間服薬していると、依存してしまうこともあり、止めたくても止められなくなってしまう人もいます。薬の量を増やし続けたり長期間服薬するのは依存のリスクが高まりますので、常用はできるだけ避けた方が無難かと思います。
作用時間による分類
短時間作用型
クロチアゼパム(リーゼ)
フルタゾラム(コレミナール)
トフィソパム(グランダキシン)
タンドスピロン(セディール)
中時間作用型
ロラゼパム(ワイバックス)
長時間作用型
メキサゾラム(メレックス)
クロナゼパム(リボストール)
クロキサゾラム(セパゾン)
クロルジアゼポキシド(バランス、コントール)
クララセブ酸(メンドン)
メダゼパム(レスミット)
オキサゾラム(セレナール)
超長期作用型
ロフラゼブ酸エチル(メイラックス)
フルトプラゼパム(レスタス)
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