自分がやらなくても誰かがやるだろう…
そんなことを思ったことはないでしょうか?
実はそんな時の人の心理のことを傍観者効果、と呼んだりします。
傍観者効果とは、火事や暴漢など、緊急事態を目撃している人がたくさんいるのにも関わらず、誰も助けを呼んだり助けたりしないことをいう。
傍観している人の数が多かったり、また自分より有能と思わる人がいるとより事件への介入が抑制されると言われる。
子どもの頃学校で学級委員を決める時に、誰も手を挙げず、そのまま休み時間になってしまったなんて経験のある人いないですか?僕は結構思い当たります。
そんな場面だけならいいのですが、この心理によってある悲惨な事件が起こった例もあります。
キティジェノビーズ事件
1963年アメリカのニューヨーク州で帰宅途中のキティジェノビーズという女性が暴漢に襲われ、死亡した。
暴行の際、38人もの近隣住民が目撃したのにも関わらず誰も通報せず、警察に連絡がいき、駆けつけた頃にはジェノビーズは死亡し、犯人もいなくなっていた。
後日犯人が捕まったが、この犯人は似た事件を以前にも起こしており、またその経験から目撃者がいてもすぐには通報しないだろうと考えており、傍観者効果を利用した犯行といえる。
普通に考えればその場にいる人がいればいるほど適切な援助ができるような気がしますが、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
傍観者効果が起こる要因としては以下のものが主に挙げられる。
・他の人がやっていないことを自分だけやるのは過剰に反応するのは恥ずかしい、また他の人が何もしていないから特に何もしなくていいだろう、と考える(多数の無知)。
・その場にいるのが自分だけならば援助をするべき責任は自分だけになるが、他にも人がいれば、一人の時より感じる責任が少ない(責任の分散)。
総評
ズボンのチャックが開いてても誰も言ってくれないのも傍観者効果でしょうか