お金を得るために一生懸命働く。
やりがいがあるので頑張って働く。
どちらも働いているのは同じですが、この2つには「動機」という点で大きな違いがあります。
人が何かをしようとする動機には、2つの種類がある。
一つ目は外発的動機。これはお金がもらえる、褒めてもらえる、と言った外部からの報酬が動機になるものである。
もう一つは内発的動機。こちらは自分がやりたいからやる、といったように行動自体が動機になる。
外発的動機は行動をしたことによって得られるものが目的であり、内発的動機は行動自体が目的になる。
上の例で言うとお金を稼ぐために働くのは外発的動機で、仕事にやりがいを感じるから働くのは内発的動機になります。
ここまで説明すると、内発的動機がある人が報酬をもらったらさらにやりがいが増えるのではないかと思う人もいるのではないでしょうか?
ある実験が行われました。
レッパーらは幼稚園児を対象に動機づけの実験を行った。
子どもたちをただ絵を描かせるだけのグループ(Aグループ)、絵を描いた後に報酬を与えると約束したグループ(Bグループ)に分けて実際に絵を描かせ、そのあと自由時間になにをするか観察する実験を行った。
結果、ご褒美をもらえることを約束したグループの子どもたちの多くは自由時間に絵を描かなかったのに対し、ただ絵を描いただけのグループは自由時間にも多くの子どもが絵を描いていた。
これはもともとあったところに内発的動機外発的動機が提示されてしまい、その後も報酬を得られることを期待してしまうため、外発的動機がなくなるとその行動をする意欲がなくなってしまう、ためと考えられる。これをアンダーマイニング効果という。
私たちは何かご褒美をあげればモチベーションにつながると思い込みがちですが、かえってそれがその人の純粋な意欲を阻害しているかもしれません。
趣味を仕事にすると楽しくなくなる、と言いますがこの理論によるものなのかもしれませんね。
総評
最近眠気がすごいから寝てる間に時給発生して欲しい