吊り橋効果という理論を聞いたことがあるでしょうか?
吊り橋理論とは吊り橋を渡ったり、お化け屋敷に入ったりするなどなにかドキドキする体験を誰かと一緒にすることで、そのドキドキを一緒にいる人に対するものと錯覚して、恋に落ちやすくなる、というものである。
結構有名な話ですよね。でも実はこの吊り橋効果、実は嘘かもしれないんです。
吊り橋効果の実験について見てみましょう。
社会心理学者のドナルド・ダットンとアーサー・アロンは18〜35歳の独身男性を集め実験を行った。
実験の内容は吊り橋を渡るグループと丈夫な橋を渡るグループに分けて、橋を渡っている途中で、女性にアンケートの協力を求められ、アンケート終了後に「結果に関心があれば、後日電話して下さい」と言って電話番号を伝える、というものである。
結果として丈夫な橋を渡ったグループでは約1割のみ電話をかけたのに対し、吊り橋を渡ったグループは半分以上の人が電話をかけた。
この実験結果を見てみると確かにドキドキした方が好意を抱いた感じがします。
ただし、電話をかけただけでは本当に好意があったのか実験の結果が知りたかっただけなのかよくわかりません。
親密になるきっかけは増えるかもしれませんが、それだけで相手が好意を抱くかどうかはわかりません。
またこの実験に続いて更なる実験もなされました。
グレゴリー・ホワイトは心拍数の上昇が吊り橋によるものか恋愛感情によるものかを混同するには、声をかける女性の容姿が関わってくるのではないかと予想し、メイクで美しくした女性と、逆に魅力を低下するようなメイクをした女性にそれぞれ声をかけさせた。
結果として魅力が低い女性に話しかけられると好感度が下がるということがわかった。
なんとも残酷な結果です。やはりこの世は顔なのでしょうか。
もっともこれらの実験は男性対象で、また吊り橋という限定的な場面のものでした。お化け屋敷だったらどうなのか?女性を対象にしたらどうなるのか?まだまだ研究すべき点は多いと思います。
総評
恋愛マスター更なる実験をお願いします。