マジカルナンバー7

人は一度にどれだけのことを覚えられるのでしょうか?

 

 

アメリカの心理学者のミラー氏は短期記憶の限界について「7±2個のチャンクが記憶できる量の限界である」という説を唱えている。これをマジカルナンバー7という。

チャンクとは人間が情報を処理する時のまとまりのことである。例えば、

「ぶどう」、「みかん」→2チャンク

「イヌ」、「サル」、「キジ」→3チャンク

となる。

 

では一度に多くの情報を覚えるためにはどうすればいいのだろうか。

 

 

 

 チャンクの考え方を応用した暗記法が、お馴染みの語呂合わせである。

 歴史の勉強を思い出して欲しい。710年の平城京完成をそのまま覚えようとすると7と1と0で3チャンクになってしまうが「なんと立派な平城京」と覚えることで1チャンクにまとめることができる。また、先程の例でイヌ サル、キジで3チャンクと書いたが、桃太郎の家来の動物ということに気づいたらこれも1チャンクになる。

 逆に、ひらがなを覚えたての外国人にとってはぶどうとみかんでも「ぶ」と「ど」「う」と「み」と「か」と「ん」と6つの文字を覚える必要があり、6チャンクになる。

 このように情報をひとまとめにすることで一度に多くの情報を覚えることができる。

 

※余談だが、数字を文字にして覚えやすくすること自体は符号化という別の暗記術である。

 

 

総評

894年の遣唐使廃止は「焼くよウグイス」って覚えてました。

 

f:id:psycholosteak:20200224155720j:image