行動パターンとは?
行動パターンとは文字通り、その人の行動の傾向のことを言います。
現在では主にタイプAとそれに対するタイプB、タイプCが知られています。
タイプA
タイプAは、フリードマンとローゼンマンによって1959年に提唱された概念です。心筋梗塞や狭心症といった冠状動脈性心疾患(CHD)を発症しやすい人、もしくはその行動パターンのことを指しています。
このような人の性格の特徴として、
・目標志向型
・負けず嫌い
・時間に追われている
・攻撃性が高い
といったことが挙げられます。また、研究が進む中で、タイプAの行動パターンの中でも敵意性・攻撃性といった要素がHCDに大きく影響しているのではないかと指摘されています。
ちなみに、タイプAもやはりその国によって文化差があるためか、日本では攻撃性がそこまで高くなく、仕事中心の生活を送っており、几帳面で完璧主義的な傾向が強いそうです。
タイプB
タイプBはタイプAとは対称的なグループとして定義されました。つまり、穏やかで、競争心がなく、のんびりしているようなタイプです。このような人たちはCHDになる割合もタイプAに比べて少ないそうです。
タイプC
タイプCはがん患者に多いタイプです。このような人の特徴として
・怒りを外に出さない
・自分自身の怒りやに気づくことができない
・怒り以外のネガティブな感情(恐れや悲しみ)も外に出さず、自分でも気づきにくい
・極端な自己犠牲で、周りに気を使いすぎる
といったものが挙げられます。
タイプCとアレキシサイミア
タイプCの行動パターンを見て気づいた人がいるかもしれませんが、これはアレキシサイミアと似ています。
アレキシサイミアは失感情症とも呼ばれ、自分自身の感情に気づけなかったり、感情を表現するのが難しくなる症状です。
注目されるようになった歴史背景はそれぞれ異なりますが、どちらも対人交流において、自分自身の欲求を抑えて過剰適応に陥るということが明らかになっています。
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