パラフィリア障害とは性的嗜好が一般的な人とは異なっており、そのために本人や本人以外の人が傷ついたり、苦しんだりする障害です。
性的嗜好は人によってさまざまです。ですので、少し変わった嗜好を持っているからといって、必ずしもその人がパラフィリア障害に認定されるとは限りません。ただ、例えば自身の性的衝動が抑えきれず犯罪行為に及んでしまったり、日常生活に支障をきたすようなことがパラフィリア障害では起こることがあります。
パラフィリア障害の種類
窃視障害
人が脱いだり、裸だったり、性行為を行ったりしているところを覗き見ることに強い性的興奮を覚え、時に覗きを行ってしまう障害です。
露出障害
自分の性器を露出し、人に見られることに強い性的興奮を覚える障害です。
窃触障害
同意を得ずに人の体を触ったり、体を押し付けたりすることに性的興奮を覚える障害です。
性的マゾヒズム障害
マゾという言葉からもイメージしやすいかもしれませんが、罵られたり、殴られたりするなど苦痛を受けることで性的興奮が起こる障害です。
性的サディズム障害
マゾと同じくサドという言葉でよく知られていますが、他人に暴力を振るったり、精神的な苦痛を与えることに性的に興奮する障害です。
小児性愛障害
子ども(DSM‐5では通常13歳以下とされます)との性行為に対して、強い性的興奮を覚えてしまう障害です。
フェティシズム障害
○○フェチという言葉を使うことがあるかもしれませんが、この障害では性器以外の身体部位やそもそも命のない無機物などに性的興奮を覚えるようになるというものです。
異性装障害
異性の服を着ることによって性的興奮を覚えるというものです。