類型論と特性論 <心理学解説>

 

 

心理学の歴史では心理検査によって人の性格をとらえようとする研究も数多く行われてきました。

性格を測定するための心理検査は大きく、類型論と呼ばれるものと特性論と呼ばれるものに分けられます。

 

類型論

類型論はあらかじめいくつかの性格のタイプを定めておき、どこに当てはまるのかという判断をするものです。

科学的な根拠は薄いですが、血液型による性格診断がこれに当てはまります。A型は几帳面で心配性…といったものをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。

 

類型論のメリットとしてどのような性格なのか一目でわかりますし、どの性格がどのくらいの割合がいるのか、といった統計的な見方をするのにも適しています。

逆にデメリットとして個人の性格を既存のタイプに落とし込めて考えているため、ざっくりとした分類になってしまいます。詳しいことを調べるのには適していません。

類型論の有名な研究者として、体格によって性格を分類したクレッチマーや、内向性・外向性で分類したユングなどが挙げられます。

 

特性論

特性論は個人の性格をいくつかの傾向や側面に分けて、それぞれを表すものです。例えば、怒りっぽさは高い、社交性は中程度、計画性は低い…などといったような感じです。類型論とは逆に、個人の性格を詳しく表すことができますが、一目でわかりにくいといったデメリットがあります。

 特性論ではキャッテルやアイゼンク、ビッグ・ファイブ理論などが有名です。

 

 

類型論と特性論の特徴はポケモンで考えるとわかりやすいかなと思います。類型論は電気タイプ、水タイプ、といったタイプごとに分ける判断方法です。一方HPやこうげき、ぼうぎょなどのステータスの数値を見ていくのは特性論に近いといえます。

 

 

関連記事

psycholosteak.hatenablog.jp

psycholosteak.hatenablog.jp

 

心理学のはな

 

ページリンク - 心理学のはな