うつ病との併発が見られやすい主な疾患
統合失調症患者で抑うつを併発している割合に関するデータはいくつかありますが、25~50%くらいと報告しているものが多いです。
うつ病と統合失調症の併発が認められた場合は、統合失調症の一つの症状として抑うつが現れていると見なされることも多いです。
PTSDの症状としてはトラウマのフラッシュバックや、トラウマと似た状況を避けたりすることが想像しやすいと思いますが、うつ状態が見られる人も少なくありません。PTSDがきっかけでうつ秒を発症するだけでなく、以前に発症していたうつ病が再発したりします。
依存症
アルコールや薬物への依存症もうつ病との関連がみられています。うつの症状が強いと、自殺の危険性が高まったり、治療の進度が遅くなったりします。
うつ病の人が眠れないという症状を訴えることは少なくありません。また、それだけではなく、不眠がうつ病を発症する要因の一つになることもあります。
摂食障害には過食と拒食がありますが、どちらもうつ病を発症することがあります。具体的には体重のコントロールができなくなっていると感じたことが抑うつのきっかけになることがあるそうです。
うつ病の患者のパニック障害併発率は一説には48%と言われています。逆にパニック障害をもともと持っていた人がうつ病を発症する割合は22%でした。うつ病よりもパニック障害が先行した場合は重症度が高くなるという報告もあります。
社交不安障害
社交不安障害は、他人の注目を浴びるような場面に対してひどい不安を持つという症状です。
社交不安障害は様々な疾患と合併しやすく、うつ病との合併が見られるケースも報告されています。
さらにうつ病を併発した社交不安障害の患者は、自殺念慮、抑うつ症状の増加など、よりうつ病の症状が悪化することも報告されています。
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