作業検査法の種類

 

 

作業検査法とは

作業検査法は簡単な計算や図形の模写など何か作業の課題を与え、その作業への取り組み方や反応のパターン、結果などから人格特性をとらえようとする心理検査です。

 作業検査法のメリットとして回答者が検査結果を意図的に変えようとしても難しいため、操作されづらいことが挙げられます。一方デメリットですが、作業量が多いと被験者の負担も大きくなる、被検者がやる気がないと難しいことなどが挙げられます。

 

作業検査法の有名なもので内田クレペリン検査、ベンダー・ゲシュタルト・テストがあります。

 

 

内田クレペリン検査

精神疾患を早発性痴呆と躁うつ病に分類したことで有名なクレペリンですが、彼は研究の中で健常者と精神疾患を発症した人では、連続加算の作業結果において違いが見られることを発見しました。

さらにクレペリンのもとに留学していた日本の内田勇三郎はこの連続加算を心理検査に用いることはできないか考えました。これがのちに内田クレペリン検査となっていきました。

 

検査内容連続加算(要はひたすら足し算)をしていくというものです。数字の羅列をどんどん足していき(記入するのは1の段のみ)、1分経ったら下の段に移ります。また、その段で一分間計算していき、一分経ったら下の段に…というのを15分間続けていきます。その後5分間休憩してまた15分+10秒連続加算をします。

結果は各行の遂行量や誤答率、誤答の仕方などを見られます。

細かい解釈の仕方は省きますが、誤答が多発している、作業量の変化が極端に激しい、逆に極端に変化がない、休憩の効果が見られない、などがあると、心理的な調和や均衡が保たれていないと見なされたりします。

 

 

ベンダー・ゲシュタルト・テスト(BGT)

ベンダーによって考案されました。

9個の図形を模写してもらう検査です。この図形はゲシュタルト心理学で有名なウェルトハイマーの研究の図形を用いています。

 

子どもに対しては発達習熟度を測定することができ、大人に対しては視覚機能や運動機能の障害の判断などに活用することができます。

 

 

 

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