人格検査の質問紙法

 

 

質問紙法は様々な用途で用いられています。

質問紙法のメリットとしては実施が簡単で、客観的なデータが取れることにあります。そのため、その検査に熟練していない場合でも、データをとることができます。

デメリットとしては回答者がある程度回答を歪ませられるということです。例えば、「いつも何かに不安を感じる」という質問項目で、本当はそこまで不安は感じていなくても(検査結果で問題ないって言われたらいやだし…)と思っていつも不安を感じるという項目を選ぶかもしれません。

 

ここでは、人格を包括的に捉えるのに適したYG性格検査、MMPI性格検査、MPI、TEGという質問紙法を4つ紹介します。

 

YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)

ギルフォード性格検査をもとに京都大学の矢田部教授が作成した心理検査です。

平均型、不安定不適応消極型、不安定不適応積極型、安定消極型、安定積極型の5つに分類されます。

日本ではかなり広く用いられています。120個の質問からなります。

 

MMPI性格検査(ミネソタ多重人格目録)

ミネソタ大学で1930年代後半から数年にわたり開発されて、発表されました。世界でもメジャーな心理検査の一つです(日本での使用率はそこまで多くはないそうです)。

パーソナリティを複数の側面からとらえることができるのが特徴です。

質問数が550項目と、多いのが難点です。

 

MPI(モーズレイ性格検査)

性格理論で有名なアイゼンクが開発した心理検査です。

結果は、「外向性―内向性」のE尺度、「神経症傾向」のN尺度の2水準で表されます。それぞれの尺度に関する質問の他にも虚偽発見尺度など検査結果を回答者が意図的に操作できないようにするための項目も含まれ、全部で80個の質問で構成されます。

 

TEG(東大式エゴグラム

TEGはアメリカで作られたエゴグラムで開発された心理検査です。

2006年に新版TEG-Ⅱという改訂版が発表されました。

結果は批判的な親(CP)、養育的な親(NP)、大人(A)、自由な子ども(FC)、順応した子ども(AC)の5分野で、グラフで表されます。質問数は53項目です。

 

 

 

 関連項目

psycholosteak.hatenablog.jp

 

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心理学のはな

 

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