発達検査は子どもがどの程度発達しているかを調べる心理検査です。「発達」とついていますが、発達障害かどうかがこれだけで診断できるというわけではありません。ただ、子どもへの適切な支援や教育をしていくうえで、発達検査の結果が参考になることが多いです。
新版K式発達検査
発達検査の中でも最も有名な検査と言えます。
全体的な発達の遅れ、バランスの崩れなどを調べます。
検査結果は発達指数(DQ)で表されます。100が基準で、100より低いと発達の遅れがあり、逆に高いと発達が早いといえます。
対象は0~13歳くらいまでです。
遠城寺式幼児分析的発達検査法
個人的には名前がかっこよくて好きです。九州大学の遠城寺等が開発したものです。
日本最初の乳幼児向け発達検査ですが、現在でも用いられています。
運動・社会性・言語の3つの側面から発達の程度を測ります。
対象は0歳~4歳8か月です。
日本版Bayley-Ⅲ 乳幼児発達検査
Bayley乳児発達検査は1969年に開発された検査で、欧米やアジアが多いです。
Bayley-Ⅲでは言語・認知・運動・社会的感情・適応行動の5つの尺度で測定します。
対象は2カ月から2歳6か月です。
津守稲毛式乳幼児発達診断検査
1961年に発表された検査です。本人ではなく保護者に質問紙に答えてもらいます。
全体的な発達の段階だけでなく、運動、探索、社会、生活習慣、言語、の5つの分野ごとの発達年齢を算出します。
対象は1ヶ月~7歳までです(1ヶ月~12か月、1~3歳、3~7歳でやる内容が異なってきます)。
日本版デンバー式スクリーニング検査
発達の遅れや歪みの可能性を見つける目的で用いられます。
個人ー社会、微細運動ー適応、言語、粗大運動の4つの側面を測ります。
対象は0歳~6歳です。
グッドイナフ人物画知能検査
グッドイナフによって考案されたテストです(覚えやすい名前ですね)。人を一人、絵に描いてもらい、どれだけしっかりかけている科によって発達を測定していきます。
対象年齢は3~9歳です。
心の理論課題
心の理論とは自分や他人の心の状態の区別がついていたり、他者の心の状態について理解することができるかどうかということです。
この検査では心の理論をもとにして、他者の心を理解する力の発達を測定します。
対象は3~7歳です。
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