依存症の分類

依存症と一言で言っても様々な依存症があり、依存する対象によってそれぞれ物質依存、行為依存、関係依存に分けられます。

 

まず、依存症について基本的な情報についてまとめると、依存症とは特定の対象を求める行動が増加していき、コントロールできなくなり、日常生活に支障が出る精神疾患です。

耐性(依存対象の使用量や使用時間が増えること)や離脱症状(無理に依存対象から離れると、精神的・身体的な異常が起きる)などが見られます。


 

 

 

 

物質依存

何か依存性のある物質を摂取し続けることで、依存症になっていくパターンです。

アルコール依存やニコチン依存、薬物依存などが当てはまります。

 物質依存についてはこのブログでは主にアルコール依存症について詳しく、書いています。他の物質依存、さらには行為依存にも当てはまるところがあると思うので良ければみていってください。

 

 psycholosteak.hatenablog.jp

 

 

 

行為依存(プロセス依存)

お酒ならアルコール、たばこならニコチンというようにそこに含まれている依存物質の影響で依存になっていく、というのが従来の考えでした。しかし、例えばギャンブルなど、依存物質を摂取しなくても依存症になる例も存在します。このように、物質ではなく、特定の行為に依存してしまうものを行為依存と言います

 

主なものにギャンブル依存、仕事依存(ワーカホリック)、性犯罪依存、ポルノ依存、などがあります。

またネット依存、ゲーム依存などコンピューターの普及によって、社会問題化しつつあるものもあります。

 

 行為依存の厄介なところは、物質依存はその危険性が昔から認知されていたので子どもが依存に陥らないよう、法律で制限されていましたが、行為依存はギャンブルなど一部制限されているものはあるものの、スマホやゲームなどはされておらず、そして現実問題、これから法律で制限することはできないでしょう。

このように行為依存は物質依存に比べても比較的最近に注目されるようになりました。そのため、まだまだ対策がなされていないことが多く、対応があまいところが多い、という意見も多々見られます。

 

 

psycholosteak.hatenablog.jp

 

 

 

関係依存

関係依存は人間関係に関する依存で、物質に依存しないという点で、行為依存にまとめて分類されることもあります。ただ、何かの特定の行為というよりも、特定の人との関係を重視したりあるいは他者からの承認を得ることを目指して依存していきます。

 主なものには共依存、宗教依存、恋愛依存、などがあります。

 

共依存とは言葉だけではどんなものかわからないと思いますので説明すると、依存症の家族のケアをしているうちに、そのようなケアをする自分に対する自尊感情が高まっていき、かえって依存症の回復を阻害したりするというものです。

 

 

 

 

心理学のはな

 

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