家族がアルコール依存症のときにやってしまいがちなこと

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前回の記事ではアルコール依存症の基本的なことについてまとめてみましたが、今回はアルコール依存症の患者さんの家族の対応について書いていきたいと思います。

 

自分の家族が依存症かも、と気づくとなかなか冷静ではいられず、適切な判断ができなくなります。

 

そんな中でも、ついやってしまいがちで本当はやってはいけないことというのがあります。今回はそれを4つほどにまとめてみました。

 

前回の記事もぜひご参照ください!

 

psycholosteak.hatenablog.jp

 

 

酔った後の尻ぬぐい

アルコール依存症の人の家族が、本人が酔って起こしたトラブルの謝罪をしたり、酔いつぶれたときの世話をしたり、会社に休みの連絡を入れたりするということは結構やってしまいがちです。

 

これらのように、本来なら本人がすべき行動を家族が代わりにやることをイネイブリング(enabling)と言います。

 

これは一見本人のためにやっていることに感じますが、実は本人が自分はアルコール依存症であると自覚症状が出てきたり、反省するチャンスを奪うことになります。「enabling」とは直訳すると「できるようにすること」であり、これは「酒を飲み続けられるようにする」ということです。

 

 

 

管理しすぎる

これはアルコール依存症になったばかりのときだけでなく、断酒や減酒をしているときにもやってしまいがちです。

 

家族としてはどこでどれだけ飲んだのかということが気になりますが、依存症の自覚がないまま管理されると、不満が募ります。そして一人の人間を完全に管理しきるというのは、不可能です。必ず、見えないところで飲酒をするようにします。

 

やるならば、一方的な管理ではなく、同意を得たうえで主体は本人にある飲酒量の制御をするべきかなと思います。

 

 

 

本人を責めすぎる

尻ぬぐいや管理はしないよ、という人でも毎日毎日、酔いつぶれている姿を見ていると小言の一つも言いたくなるかもしれません。

あるいは、本人のことを心配してお酒を控えたり、病院に行くことを提案したら、強く反対されてしまい、思わずこちらも強い口調になってしまうかもしれません。

 

ですが、ただ嫌味を言って相手を怒らせると、せっかくの反省の機会を奪うことになってしまいます。

 

自分の気持ちを伝えたり診断にいくことを提案するときは言い方がきつくならないよう注意です。

 

 

 

自分を責めすぎる

僕の主観なのですが、自分がもっと注意しておけば…などと無意識的に自分を責める人が多いと思います。

 

前述したとおり、その人の行動を完全に制御することは不可能です。また、その人が依存症に陥った要因はその人の性格、仕事、人間関係など様々で、どれか一つに言及することはできません。

 

依存症の治療は長期にわたるので、ずっと自分が責任を感じてしまうとつぶれてしまうかもしれません。意識的に前向きな思考をしていくことが大事ですね。

 

 

アルコール依存症に関する書籍

 

アルコール依存症の家族に関する小説です。