発達障害と呼ばれる障害は多く耳にされるようになりましたが、それぞれの特徴がごっちゃになっている人がけっこう多いみたいです。
というわけで、そんな発達障害について簡単にまとめてみました。
ただ、症状の現れ方は人それぞれですので、これに当てはまる、当てはまらないというだけで障害の有無は判断できませんので、周りの人に対して決めつけるのはやめましょう。
ADHD
ADHDについて名前はだれでも聞いたことがあると思います。結構ネットでもこの障害があると公表している人も多いです。これは注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)という障害の頭文字をとってADHDとなっています。
主な症状は落ち着きがない、一つのことに注意し続けることが苦手といったことがあげられます(多動・衝動性、不注意)。
遅刻癖や仕事・勉強に集中するのが苦手な場合が多く、本人はまじめにやっているんだけど、周りから見ると不真面目に見えるということで悩んでいるケースもあります。
自閉症スペクトラム障害
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder)はアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5でそれ以前は高機能自閉症やアスペルガー障害に分類されていたものがまとめられた名称です。
主な症状は興味や関心が偏ったり、コミュニケーションをとることが苦手であることがあげられます。
自閉症スペクトラム障害のコミュニケーションの不得意さは、例えば暗黙の了解を察することができなかったり、言葉の通りに受け取ってしまうということです。
これはどういうことかというと、「今からゴルフの接待をする取引先の~部長は負けず嫌いだからな」とそこまで言えば(自分の方がうまくても、手加減して負けろよ)と言わなくてもなんとなくわかります。ただこの障害の傾向のある人は言われたことはわかってもそれ以上を推測することは難しいです。
なお、高機能自閉症やアスペルガー障害はDSM-5の診断基準にはありませんが、比較的よく耳にする概念なので、一応下にまとめておきます。
高機能自閉症…自閉症のうち、知能検査で測るIQが70~80であるもの。
アスペルガー障害…高機能自閉症のうち、言語によるコミュニケーションはある程度良好であるもの。
学習障害
学習障害(Learning Disabilities)とは特定の能力の習得や発揮が困難であるという障害です。
主な症状として学習面で基本的な読み書きなど特定の行為に対する苦手が見られます。
もちろん誰にでも苦手なものはありますが、この障害の重大な点として、それが日常生活に支障がでるレベルということです。
また、だれでもできると思われがちである基礎的なことができないため、「ただ怠けているだけ」、「やる気がない」と評価されてしまうこともあります。
まとめ
ADHD…落ち着きがない、衝動的
自閉症スペクトラム障害…興味の偏り、社会性の欠如
学習障害…特定の学習分野が苦手
これらの発達障害は単一だけでなく、複数現れることもあります。はじめにもいったように、適当な診断や決めつけは厳禁です。
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